あらすじ
ISBN: 9784846022167ASIN: 4846022161
女王の信念と海賊の誇り 17世紀初め。女海賊・アンヌが天下の大泥棒・石川五右衛門たちの協力を得て王国の混乱を収め、国王となって10数年が過ぎた頃、周辺諸国の征圧を目論むソルバニアノッソ王国マリア女王の魔の手が迫る。国と民を護るため、アンヌは五右衛門とともに再び立ち上がる!
中島かずきが描く世界は、常に熱狂とダイナミズムに満ちています。本作の本質は、単なる活劇を超えた「守るべき正義」と「貫くべき自由」の壮絶な対峙にあります。女王としての重責を担うアンヌと、風のような自由を体現する五右衛門。この対極にある二人の魂が共鳴し合う瞬間、読者は国家という虚構を超えた、真の人間賛歌を目撃することになるでしょう。 精緻に構築されたセリフ回しは、まるで音楽のようなリズムを刻み、読者の想像力を果てしなく刺激します。特に強大な敵・マリア女王との対立軸は、指導者の孤独とエゴイズムを浮き彫りにし、現代社会にも通じる普遍的な問いを投げかけます。ページをめくるたびに、誇り高き魂たちが放つ熱量に圧倒され、心躍るような高揚感を味わえる至極の一冊です。

中島 かずき は、日本の脚本家、劇作家、小説家、編集者。劇団☆新感線の座付作家。福岡県田川市出身。1978年、福岡県立田川高等学校卒業。1982年、立教大学文学部心理学科卒業。初期のペンネームはかずき 悠大。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。