ベティ・ニールズ
ただの家政婦の私に、なぜ?頬に残るキスの余韻に心乱れて……。 家政婦のケイトはケータリング店を開くという夢のために、雇い主のわがままや薄給に耐えながら、こつこつとお金を貯めていた。ある日、雇い主の甥であるミスター・テイト=ブーヴァリと出会い、ケイトは高名でハンサムな医師の彼を意識せずにいられなかった。こんな人と結婚できたらいいけれど、家政婦の私には無理な話ね……。大それた願いを胸の奥にしまい、今日もまた懸命に働くケイトに、思いもよらない不幸な出来事が起きた。銀行へ行く途中、不良集団に大事な給金を盗まれてしまったのだ!悲嘆に暮れるケイトを、ミスター・テイト=ブーヴァリが優しく慰めるが、彼女にはわかっていた——これは単なる同情で、愛ゆえではないと。 ■「きっと何かいいことが起きるさ」泣くヒロインを慰めたヒーロー。“何か”って? 問い返す彼女に、「わからないのが、何かのいいところじゃないか」彼はそう答えて、涙に濡れた頬にキスをしたのでした。唯一無二の作家ベティ・ニールズの珠玉作をご堪能ください!
ベティ・ニールズ は、イギリスのロマンス作家。134作を越える作品を上梓し、初版はイギリスのミルズ&ブーン社から、再版は北米のハーレクインからという形態を1969年のデビューから死去まで続けた。ロマンス小説にも様々なジャンルがあるが、ニールズの作品は特に上品な(淫らでない)作風で知られる。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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