呉明益/天野健太郎
懐かしい記憶には魔法がかかっている。一九八〇年前後の台北・中華商場を舞台に、少年少女が繰り広げる不思議な物語。踊りだす黒い小人、女子トイレの九十九階のエレベーターボタン、死にゆく小鳥に起きた出来事、若者たちの恋…。ジャンプブーツを履いた魔術師が生みだすさまざまな奇跡。単行本未収録短編を収録。
呉明益 は、学際的な台湾の作画家、小説家。輔仁大学文学部マーケティング学科 (今はコミュニケーション学部に所属) 出身、国立東華大学の中国語文学の教授、環境活動家でもある。生態学的な寓話『複眼人』(2011年)は2013年に英語版が出版された。チョウのイラストを描き、生態をまとめた著作もある。