呉明益/天野健太郎
二十年前に失踪した父とともに消えた幸福印の自転車が戻ってきた。小説家の「ぼく」が自転車の来し方を探るうち、物語は時空を超えて広がっていく。中華商場での庶民生活、蝶の貼り絵に携わる女子工員、マレー半島を駆ける銀輪部隊、ビルマから台湾に渡ったゾウの記憶ー。ブッカー国際賞候補作。
呉明益 は、学際的な台湾の作画家、小説家。輔仁大学文学部マーケティング学科 (今はコミュニケーション学部に所属) 出身、国立東華大学の中国語文学の教授、環境活動家でもある。生態学的な寓話『複眼人』(2011年)は2013年に英語版が出版された。チョウのイラストを描き、生態をまとめた著作もある。