FriedrichWilhelmJosephvonSchelling/高山守/田村恭一/古川周賢
『自我について』シェリングの考える「自我」とは、もはやこの「自我」、この「私」ではない。そうではなく、あらゆる存在をそのものとして産み出す、唯一永遠の実体としての「絶対的な自我」そのものであり、神の「自我」なのである。そこにおいては、もはや「非我」がそれ自体として存在することはなく、根本的にはすべてが「我」なのである。『哲学的書簡』においては、実践的な観点が前面に出て、理論的な観点は大幅に後退している。したがって「知的直観」 による「物自体」の把握といっても、それは、存在をそれ自体として知的に把握するというよりは、真の生を生き生きと生きるという実践的な了解である。(中略)若きシェリングが、ほとばしり出る自らの考えを存分に書き連ねたということでもあり、このことこそが、本著作のおもしろさ、魅力だろう。(解説より抜粋)凡 例 自我哲学 哲学の原理としての自我について(一七九五年)…田村恭一 訳 独断主義と批判主義に関する哲学的書簡(一七九五ー九六年)…古川周賢 訳訳 注 解 説…高山守 人名索引 事項索引