早見和真/かのうかりん
秋本番を迎え、道後の家がいつもより騒々しい。どうやらアンナの習い事の発表会が近いみたい。こっそり本番に駆けつけたマル。そこで目にしたのは…華麗なミュージカル!「オレも踊りたい」。理想のダンスを極めるため、そして、自分自身を変えるため、ちょっと不思議な修行の旅が始まるー。愛媛3部作ついに完結!-愛媛新聞未掲載の外伝も特別収録ー。
早見和真氏の鋭い洞察とかのうかりん氏の色彩が共鳴する本作は、単なる猫の物語を超えた「魂の再生物語」です。自分を変えたいという願いを胸に、踊りを通じて自己を見つめ直すマルの姿は、停滞を感じる現代人の心に突き刺さります。愛媛の風土が持つ包容力が、マルの決意を美しく際立たせています。 完結編の白眉は、マルの理想への渇望です。一歩踏み出す勇気といった文学的な機微が、愛らしい造形の奥底に息づいています。読み終えた後、読者の心にも心地よいステップを刻ませる、至高のフィナーレに相応しい一冊です。
早見 和真 は、日本の小説家。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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