あらすじ
ISBN: 9784815048402ASIN: 4815048401
あえて、大賀正喜『フランス語で書いてみよう』(第三書房、1977)にあやかっている(版元は倒産)。
小生も、版元の意向で大賀先生(前著同様、こう呼ばせていただく)の作文の本の改訂に、30年ほど前に呼ばれていた。
1度だけ、先生から4章8パージの原稿が示されたが、その後は版元からの確認もなく、いつしか、話は流れた(しかし、小生の単著2冊の企画は来た)。
十三回忌に、思い出をつづっていた際に、偶然、ご遺稿を発見した。
検索自在の時代には、失礼ながらいささか時代遅れとなった部分も見受けられはする。
さて、学生時代に、テキストなし2年次の授業を同級生と受講させていただいた際のノートも残っている。
共著にはならなかったが、そのノートに雑誌にご連載などの趣旨も存分に盛り込み、倒産した出版社からの小生の本も、なぜか多くの和仏辞典で不扱いの、助詞の部分なども織り込んで、本書をまとめてみた。
静謐な情熱を映像の細部に宿し、アニメーションの枠組みを超えて動の美学を追求し続ける木村哲は、日本のアニメ業界において欠かすことのできない職人気質の演出家です。彼は単なるストーリーテラーではなく、空間を切り取る確かな視座と、キャラクターの呼吸を画面に定着させる卓越したリズム感の持ち主として、長年にわたり第一線でその手腕を振るってきました。そのキャリアの軌跡を辿れば、緻密なメカニック描写が要求されるカーアクションから、人間の限界に挑むスポーツドラマ、さらには国民的な人気を誇るファミリー作品に至るまで、驚くほど多才なジャンルを横断していることが分かります。特にスピード感と重厚なリアリティが交錯するシーンで見せる緊迫感の演出は、観客の視線を釘付けにする唯一無二の魅力を放っています。FindKeyの分析が示す彼の真価は、数多くのプロジェクトを支え続ける揺るぎない安定感と、どの作品においても維持される高いクオリティの調和にあります。表舞台で過剰に喧伝されることは少なくとも、彼の存在が作品に与える深みは計り知れません。現場の熱量を巧みに統制し、理想の映像へと結実させるその指導力は、次世代のクリエイターたちにとっても大いなる指針となっています。映像表現の可能性を信じ、愚直なまでに真摯な眼差しで歩んできた彼の軌跡は、まさに銀幕の裏側で輝き続ける至宝といえるでしょう。