フェイクドキュメンタリーの教科書
あらすじ
ISBN: 9784416815038ASIN: 4416815034
いまホラー映画界で最も熱く支持される鬼才、白石晃士が明かす観客をフィクションへ引き込む「フェイクドキュメンタリー」の作り方。

日本のホラー映画界において、観客を虚実の境界線へと引きずり込む「怪異の目撃者」として、これほど唯一無二の存在感を放つ作家は他にいない。福岡で生まれ育ち、九州産業大学で映画制作の深淵に触れた白石晃士は、石井岳龍や矢口史靖といった鬼才たちの現場で助監督として研鑽を積んだ。特に師と仰ぐ石井岳龍のパンキッシュな衝動と、ジョン・カーペンターやサム・ライミら巨匠たちから受け継いだホラーイズムは、彼の作家性の根幹を成している。110作品に及ぶ膨大なキャリアの中で培われた、平均評価★6.4という安定した実績は、彼がいかに観客の心理を掌握し、恐怖を極上のエンターテインメントへと昇華させるかに長けているかの証明に他ならない。得意とするホラー、ミステリー、スリラーの領域では、POVやフェイクドキュメンタリーの手法を駆使し、日常のすぐ裏側に潜む異界を鮮烈に描き出してきた。単なるジャンル映画の枠に収まらず、見る者の倫理やリアリティを揺さぶり続けるそのアプローチは、多作でありながら強烈な個性を維持し続ける執念の結晶である。常に未だ見ぬ闇を追い求め、エンターテインメントとしての恐怖を追求し続ける白石は、現代日本映画における「恐ろしさ」の定義を更新し続ける、稀代のシネアストである。