あらすじ
ISBN: 9784168120084ASIN: 4168120082
1995年に公開され、邦画ナンバーワンヒットとなった“耳をすませば”は、信州の山小屋で宮崎駿が手にした漫画誌がきっかけだった。監督にはジブリの実力派アニメーター・近藤喜文を抜擢。青春映画の金字塔と称される作品の魅力を、芥川賞作家・朝吹真理子を筆頭に劇作家やポーランド人アニメーターまで多彩な執筆陣が読み解く。
本作は単なる初恋物語に留まらず、自己形成の途上にある少年少女の「創造への苦悩」を鮮烈に描いた青春文学の傑作です。将来への不安を、物語を紡ぐ行為で結晶化させていく雫の姿は、読者の胸に眠る原石を激しく揺さぶります。日常の微細な光を捉える筆致は、成長という不可逆な痛みを、瑞々しくも残酷なほどの輝きへと昇華させています。 映像版では、近藤喜文監督の演出が生活感溢れる街並みに息を吹き込み、原作の繊細な心理描写をより普遍的な物語へと深化させました。文字で内面を深く追い、映像でその空気感を体験するという重層的なアプローチこそが、本作を時代を超えた金字塔たらしめているのです。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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