あらすじ
ISBN: 9784101001692ASIN: 4101001693
いま、村上春樹が語り始めるーー小説家は寛容な人種なのか……。村上さんは小説家になった頃を振り返り、文学賞について、オリジナリティーについて深く考えます。さて、何を書けばいいのか? どんな人物を登場させようか? 誰のために書くのか? と問いかけ、時間を味方につけて長編小説を書くこと、小説とはどこまでも個人的でフィジカルな営みなのだと具体的に語ります。小説が翻訳され、海外へ出て行って新しいフロンティアを切り拓いた体験、学校について思うこと、故・河合隼雄先生との出会いや物語論など、この本には小説家村上春樹の生きる姿勢、アイデンティティーの在り処がすべて刻印されています。生き生きと、真摯に誠実にーー。
本作は、村上春樹という作家の根幹を成す「物語を紡ぐための身体性」を解き明かした、極めて誠実な自伝的エッセイです。単なる執筆術の範疇を超え、自身の深層意識へと降りていく孤独な闘争と、その先にある自由の獲得が、端正な文体によって克明に記されています。 映像化作品においては、テキストが持つ静謐なリズムが視覚的な情緒へと見事に昇華されています。書籍が内省の深さを追求する一方で、映像版は彼の哲学を空気感として可視化し、補完します。両メディアを往還することで、読者は創作という名の神秘的な旅を、より多角的かつ立体的に味わい尽くすことができるはずです。

実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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