あらすじ
ISBN: 9784087461442ASIN: 4087461440
雷横、空を翔ける虎となる
一万を超える官軍が、宋江たちを包囲した。そして火攻めを開始する。救出に向かった雷横、朱仝、そして梁山泊軍は間に合うのか。一方、青蓮寺は史進率いる少華山の殲滅を目論む…。(解説/縄田一男)
北方謙三が描く本作の真髄は、運命に抗う男たちの乾いた熱情にあります。第七巻では、圧倒的な絶望を前にしてなお己の役割を完遂しようとする「個の意志」が胸を打ちます。緻密な伏線が戦場という極限状態で見事に昇華される構成は、まさにハードボイルド文学の極致。読者は頁を捲るごとに、土煙と血の匂いが混じり合う苛烈な生を擬似体験することになるでしょう。 映像作品では合戦の躍動感が視覚を圧倒しますが、原作本ならではの魅力は、窮地に立つ宋江の揺れ動く内面や、史進が下す決断の重層的な心理描写にあります。活字が刻む静かな緊張感と映像が放つ動的なカタルシス。この両メディアを往復することで、梁山泊という理想に命を懸けた男たちの「志」の深さが、より立体的な熱量を持って魂に響くはずです。

実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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