あらすじ
“対男用”のモテ服好みなOL早希と、豪華な衣裳部屋をもつ人気タレントのだりあは、幼稚園以来の幼なじみ。危うい秘密を抱えてマスコミに狙われるだりあを、早希は守れるのか? わちゃわちゃ掻き回されっ放しの、ままならなくも愛しい日々を描く恋と人生の物語。表題作他「いなか、の、すとーかー」収録。
優柔男、身体目当ての男、不倫男ーー。
ヤツらの養分になんかならない。
私たちは戦う、きれいな服で武装して。
“対男用”のモテ服好みなOL早希と、
豪華な衣裳部屋をもつ人気タレントのだりあは、
幼稚園以来の幼なじみ。
危うい秘密を抱えてマスコミに狙われるだりあを、
早希は守れるのか?
わちゃわちゃ掻き回されっ放しの、
ままならなくも愛しい日々を描く恋と人生の物語。
表題作他「いなか、の、すとーかー」収録。
綿矢りさパワー全開!
わちゃわちゃな私たちの恋と人生に幸あれ。
服は口ほどにモノをいう。
おしゃべりというか、人間のいちばん無防備な部分は、
実は服なのかもしれません。
(解説より)
コピーライター・尾形真理子
いなか、の、すとーかー
ウォーク・イン・クローゼット
女の歴史は、日記よりもクローゼットに刻まれている 尾形真理子
作品考察・見どころ
綿矢りさが描くのは、衣服という鎧で自己を定義しようとする女性の切実な虚栄心です。独創的な比喩とユーモアが冴える文体は、女子の友情に潜む打算を容赦なく暴き出します。他者の視線に怯えつつ愛を渇望する現代人の孤独を、震えるような感性で抽出した文学的傑作です。 映像版では華やかな衣装が目を引きますが、原作の真髄は脳内を埋め尽くす猛毒のような心理描写にあります。活字特有の醜くも美しい独白が、映像の色彩を補完し、物語をより多層的なものへ昇華させています。両メディアに触れることで、武装した彼女たちの「剥き出しの素顔」がより鮮烈に胸を打つはずです。