後藤リウ/矢立肇・富野由悠季/小笠原智史
劇場アニメの脚本に参加する後藤リウによる完全小説化!C.E.75。ラクスを初代総裁とする世界平和監視機構・コンパスが創設され、キラ達はその一員として各地の戦闘に介入する。そんな折、新興国ファウンデーションからブルーコスモス本拠地への合同作戦の提案がーー
後藤リウ氏による本作は、劇場の銀幕で繰り広げられた壮絶な叙事詩を、登場人物たちの心の深淵という視点から再構築した文学的傑作です。映像では一瞬の表情に込められていたキラの孤独や、ラクスへの揺れる想いが、緻密な文体で丹念に言語化されています。平和という名の呪縛に苦しむ彼らの個としての叫びが、活字を通して読者の胸を痛烈に突き刺すでしょう。 映像版が最高潮の興奮を届ける動の芸術なら、この小説は物語の哲学を咀嚼する静の探求です。特に新興国側の思想とコンパス陣営の対立は、テキストならではの密度で補完され、世界の歪みがより鮮明に描き出されています。アニメの興奮を胸に本書を開けば、キャラクターたちの決断の裏にある真実の重みに、改めて震えるような感動を覚えるはずです。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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