池井戸潤氏が放つ、単なる実務書の枠を超えた「戦うためのバイブル」です。全編に漲っているのは、組織の冷徹な論理への深い洞察と、それに抗い活路を見出すための不屈の精神です。銀行という巨大なシステムに対峙する者の覚悟を問う力強い筆致は、実用的な知識を超えて、読者の胸に熱いドラマのような高揚感をもたらしてくれます。
本書の真髄は、無機質な数字の背後にある「企業の命」を守ろうとする著者の情熱にあります。論理的でありながら、窮地に立たされた人々を救わんとする揺るぎない正義感が、言葉の端々から溢れ出しています。逆境を跳ね返すための知恵と勇気を授けてくれる本書は、まさに著者の原点とも言える、魂を揺さぶる一冊です。