森村誠一
「タスケテ」―。二月下旬の夜、一人の外国人少女が、ラーメン屋台を引いている権兵衛老人の懐に逃げ込んできた。そのただならぬ様子に少女を自宅に匿うが...。「過去に指名手配をうけている」という寡黙なその老人こそ、実は新宿を舞台に名を馳せた伝説の殺し屋集団山瀬組の元組長であった。最愛の妻子を失った後、組を解散し、姿を消していた。老ヤクザは少女を守るため再び修羅の世界に戻っていく―。
森村 誠一 は、日本の小説家・作家。元ホテルマンであり、ホテルを舞台にしたミステリー作品を多く発表している。江戸川乱歩賞や日本推理作家協会賞など数々の推理小説の賞を受賞した。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。