萩原健太郎
北欧のデザイナーの室内のインテリア写真を元に、現地のファブリックをインテリアにどう活かすかを解説する。
萩原健太郎氏が紡ぎ出すのは、単なるインテリアの技術論ではありません。そこには、長い冬を過ごす北欧の人々が培った光と色彩への切実な祈りが息づいています。現地のデザイナーたちの私室を紐解く鋭い視線は、布一枚が持つ情緒的な力を浮き彫りにし、住まうことの本質を静かに、しかし情熱的に物語っています。 本書の白眉は、ファブリックを生活という舞台における生きた表現と捉える哲学にあります。機能美と遊び心が調和する世界観に触れるとき、読者の感性は心地よく揺さぶられるはずです。著者の知性と美学が結晶した本書は、日常を慈しむための美しき啓示に満ちた、まさに生活芸術の指針といえるでしょう。
萩原 健太郎 は、日本の映画監督・CMディレクター。