吉田義男/田淵幸一/江本孟紀/掛布雅之/金村曉/赤星憲広
2023年11月5日、38年ぶりに2度目の日本一に輝いた阪神タイガース。65歳での日本一監督としては歴代1位タイの記録である。9月14日の128試合目でのVも球団史上最速で記録づくめのシーズンだった。前回2005年の優勝も岡田彰布監督の下だが、岡田タイガースはなぜこんなにも強いのか。「勝つための采配」の要諦とは何か。本書は岡田監督をよく知る虎のレジェンドOBや元トラ番記者が岡田采配を徹底分析。また連覇を達成し、タイガースの黄金時代を築くのに必要な条件についてもさまざまな角度から提示する。
静かなる存在感と、役の核心を鋭く穿つ確かな演技力。江本猛則は、派手な脚光を浴びるスターダムの喧騒とは一線を画し、作品の血肉となるべくしてスクリーンに立ち続ける稀有な表現者である。彼の歩んできた軌跡は、一歩一歩が泥臭くも誠実な挑戦の連続であった。端役から始まったキャリアにおいて、彼は単なる脇役として消費されることを拒み、数少ない台詞の裏側に潜む感情の揺らぎや、生身の人間が持つ葛藤を克明に体現してきた。その真摯な姿勢は、次第に目の肥えた監督やプロデューサーたちの信頼を勝ち取り、深みのある人間ドラマから緊迫感あふれるジャンル映画に至るまで、物語に厚みをもたらす重要なピースへと成長を遂げたのである。キャリアの推移を紐解くと、彼の真価は物語の背景に溶け込みながらも、一瞬の眼差しで観る者の記憶に深い爪痕を残す静寂の熱量にあることがわかる。彼が画面に現れるだけで、その場の空気には独特の重力が生まれ、虚構の世界に揺るぎない現実味が付与されるのだ。これまでの出演作で培われた、安定感と意外性を併せ持つ演技の振れ幅は、今後の日本映画界においてさらに不可欠なものとなっていくに違いない。トレンドに流されることのない彼の確固たる佇まいは、職人気質の俳優が持つ美学を体現しており、知る人ぞ知る実力派から、業界を支える重鎮へと至る確かな道のりを歩んでいる。