佐木隆三
定年なし、終身雇用の熟練工=「宿老」。大正9年、八幡製鉄所で第1号の宿老に任命された田中熊吉は、昭和47年に98歳で亡くなるまで「高炉の神様」と呼ばれながら、あくまで一介の職工であり続けた―。製鉄に命を賭けた男の人生の深淵に鋭く迫った傑作評伝。
佐木 隆三 は、日本の小説家、ノンフィクション作家で、北九州市立文学館名誉館長、九州国際大学元客員教授。当初は純文学作家として活動したが、直木賞受賞の『復讐するは我にあり』以降は犯罪ノンフィクションで人気を博し、後年は法廷のルポルタージュでも広く知られる。旧朝鮮咸鏡北道穏城郡生まれ。