あらすじ
平和で退屈な日常が一変!わくわくの夏物語
夏休み、地元の大学で『オズの魔法使い』のお芝居を上演することになる。マンチキン(小人)役に町の子どもたちをオーデションで採用、大きなイベントになった。
ジュリアは、弟と一緒に、突然、オーディションを受けることになる。
どちらかというと、音楽は超ニガテなのに。
大勢の前で『オズの魔法使い』のテーマソングを歌うなんて……。
望んではいなかったけれども、オーディションに合格。毎日芝居の稽古がある。しかも、プロの役者さんも参加するらしい。
今年の夏は、ちょっと違う夏になりそうな予感がする。
【編集担当からのおすすめ情報】
映画脚本家で著名な作者スローンの新作。
設定が、ドラマチックで、ユーモラス。スピード感ある展開に読む手が止まらないエンタテイメントとなっています。
ユニークな登場人物もスローンの小説の魅力です。
もくじ
1 ラモン
2 オーデション
3 マンチキン
4 スクラップブック
5 稽古一日目
6 二日目
7 ショーン・バーとはしご
8 ショーン・バーの手紙
9 チャンさんの庭
10 マンチキンのくつ
11 リード・ダンサー
12 オリーヴとアイスクリーム
13 配役
14 空飛ぶサル
15 衣装デザイン
16 ティムお兄ちゃん
17 ブリンクマン先生
18 チャンさんの条件
19 いちばんの問い
20 役者がそろう
21 アヒル
22 チャンさん、飛ぶ
23 カヌー
24 旅立つ
25 身長のこと
26 初日
27 幕が上がる
28 ブロック・パット
29 あとは、楽しむ番
30 ショーン・バーのノート
作品考察・見どころ
脚本家スローンが描く本作の真髄は、演劇という非日常を通じて子供たちが内面の殻を破る、眩い自己変革にあります。コンプレックスを抱える少女が、舞台という魔法の装置と個性豊かな人々との交流を経て、自分の居場所を再定義していく様は、読者の胸を熱く焦がします。 小さな役柄に込められた「誰もが物語の欠かせないピースである」という肯定感は、日常を鮮やかに塗り替える文学的魔法です。ユーモアと疾走感に溢れた文体は、舞台裏の緊張感と初日の高揚感を鮮烈に描き出します。一歩踏み出す勇気が欲しい人に捧ぐ、珠玉のエンタテインメントです。