あらすじ
ISBN: 9784047387393ASIN: 4047387398
三谷幸喜最新作のシナリオ完全版。
時代も、街も、人々も、情熱とエネルギーに満ち溢れていた1984年の東京・渋谷八分坂を舞台とした、フジテレビ系水10ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」のシナリオ本。
風営法改正の影響もあり、経営が立ち行かなくなったストリップ劇場「WS劇場」を芝居小屋として立て直すべく奮闘する演出家クベ。彼を中心に、クベシアターの劇団員、八分神社の神主と巫女、クベを翻弄する案内所のおばば、ワケあり?のジャズ喫茶マスターら、八分坂に生きる人々の物語。
全員演技経験ナシの劇団員が芝居に情熱を燃やす日は訪れる? クベは自らが理想とする舞台にたどり着くことができるのか?
■シナリオ全11話収録
■菅田将暉ほか主要キャストへの緊急アンケート掲載

現代の日本エンターテインメント界において、これほどまでに「笑い」と「知性」を高次元で融合させた作家は他にいないでしょう。三谷幸喜は、演劇、ドラマ、映画という境界を軽やかに飛び越え、緻密なパズルのような群像劇を構築する稀代のストーリーテラーです。劇団「東京サンシャインボーイズ」の旗揚げから始まった彼の歩みは、テレビドラマ『古畑任三郎』でミステリー脚本家としての地位を不動のものとし、映画『ラヂオの時間』では監督としても世界的な評価を確立しました。彼の描く世界は、一見すると滑稽な状況に置かれた人々が、必死に格闘する姿を通して人間の愛おしさを浮き彫りにします。キャリア統計によれば、これまで69作品に携わり、平均評価★7.2という驚異的な安定感を誇っています。特に得意とするコメディやミステリーの枠組みを借りて、極限状態における人間の本質を炙り出す手腕は唯一無二と言えるでしょう。ワンシチュエーションで繰り広げられるスリリングな会話劇や、歴史的事実を大胆に解釈し直す独創的な視点は、単なる娯楽の枠を超え、日本映画界に「ウェルメイド・プレイ」の真髄を刻み込みました。観客の期待を優雅に裏切り、想像を超える知的な興奮を提供し続ける彼は、今や日本の物語文化そのものを牽引する、生ける伝説の一人といっても過言ではありません。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。