あらすじ
スティーブ・ジョブズは未来のテクノロジーを時代の最前列で考え見つめてきたといわれている。しかしその陰には2016年12月6日、アップル銀座のエントランスから40年前のカリフォルニア、ロス・アルトスにあるスティーブ・ジョブズ家のガレージ前にタイムスリップしたひとりの男の存在があった…。
優れたビジョナリーといわれたスティーブ・ジョブズ。その若かりし時代の秘密に迫るSF小説!
筆者がアップルの歴史に興味があるのは自分が夢中になったアップル2やマッキントッシュという素晴らしいパソコンを生んだ企業を知りたいと思ったことは当然だが、それ以上にそこで働く人たちの情熱や思いがどういうものであったかに強く心引かれたからだ。
アップル2がアップルという企業で開発生産されたという事実より、なぜそういうことになったのか、誰の意志なのか、どのような思いで開発に至ったのか、時代背景は…等などの方に興味が向かったのである。
こうした興味に沿った記事を書きたいと思ったら、もう通り一遍の記事ではそれらにまつわる人々の思念といったものを伝えることは難しい。しかし小説の体をとれば表現の幅が大きく広がるのではないかと考えた。
1 史実に基づいてが基本だが、多くのミッシングリングを状況証拠に基づきフィクションとして埋めれば物語性が増すと考えた。
2 三人称の上に神視点、さらに断章も入るというなんでもありの書き方は素人丸出しだと自覚しているが、読んでくれる人たちが楽しんでいただければそれでよい。
3 ありきたりではあるが、タイムスリップで主人公 (私を仮託した人物) をその時代に立たせ、実際に私が体験・経験した時代の空気を主人公の目で表現したいと思った。文字通り肉眼でスティーブ・ジョブズを見、その空気感を少しでもお伝えできたら嬉しい。
4 米国のニュアンスを借りつつ表現はあくまで日本人に無理なく通じるようにと考えた。
5 本編を楽しみながら読んでいただければスティーブ・ジョブズという男の素顔と黎明期のアップルがよく理解できるというものを目指した。
ともあれお楽しみいただければ幸いである。