あらすじ
スティーブ・ジョブズという男は死しても尚、なぜこれほど人々の注目を集めるのだろうか。そのカリスマ性はどこからくるのか?という疑問に少しでも迫ってみたいというのが本書の趣旨である。
一方、我々はスティーブ・ジョブズという男の全容を掴めているわけでは無く断片的な情報やイメージで彼の印象を形作っていることがほとんどだ。
そういう筆者も残念ながらスティーブ・ジョブズと一対一で話をしたことはない。
生身のスティーブ・ジョブズに初めて出会ったのは1989年7月10日、幕張の東京ベイNKホールで行われたNeXTの発表会であったし、その直後ホテルの通路で気難しい顔をしている彼とすれ違った…。
その後、彼がAppleに復帰してからはデベロッパーだった筆者はプレゼンを会場で聴いていたことは勿論、プレゼンが終わりそのままの姿でパーティー会場に姿を現したときがあったし、米国MACWORLD Expoの展示会場でジョナサン・アイヴらと談笑しているスティーブ・ジョブズを何度も見た…。が、とてもではないが話しかける雰囲気出来なかった(笑)。
ともあれ、本書はとかく伝説の中に埋もれて真の姿が見えなくなりつつあるスティーブ・ジョブズという男の生き様を今一度白日の下に晒し、Good JobsもBad Jobsも交えた彼の本当の姿を掘り起こしてみようという試みである。
勿論、スティーブ・ジョブズをタイトルにした書籍は数多いが反面近年はジョブズの言葉だと称したツリ情報なども出ている始末で、リアルタイムにジョブズと接していない方々には彼の本当の姿はベールの向こうに遠くなりつつあるとも感じる。
彼は2011年10月5日に五六歳で亡くなった。したがって本書執筆の時点で早くも亡くなってから13年が経とうとしている…。
アップルユーザー、アップルファン、アップルフリークの私たちは今一度この世界を変えた男の生き様にひとときでも時間を割いてみるべきだと考える。
というわけで本書は一九の逸話の形で様々な時代の、様々な立場のスティーブ・ジョブズの言動を紹介している。ご一読願えれば嬉しい。
尚各アーティクルはブログに掲載した原稿を再校正したものであり、スティーブ・ジョブズの生前に書いたものも含まれることはあらかじめご承知おき願いたい。