バッコモがアリストパネスの喜劇を換骨奪胎し、第二次世界大戦下のイタリアを舞台に昇華させた本作は、単なるパロディの域を超えた凄まじい熱量を放っています。銃声が響く戦時下において、沈黙を強いられてきた女たちが連帯し、生を奪い合う男たちの狂気に抗う姿は、古典的な設定を借りつつも、剥き出しの人間賛歌として私たちの胸を深く打ちます。
言葉の端々に宿るアイロニーと、極限状態でこそ輝く彼女たちの気高さは、テキストから立ち上がる圧倒的な熱気そのものです。個人の尊厳を蹂躙する不条理な現実に立ち向かうその意志は、時代を超えた普遍性を獲得しています。著者の端正かつ力強い筆致によって描かれる、絶望の中の「反動」の物語は、読者の魂を激しく揺さぶり、閉塞感に満ちた現代を生き抜くための活力を呼び覚ましてくれるでしょう。