原田教正
写真を介し「時間」という概念を観察・考察する試みが続いている。地上のあらゆるところで連鎖的に太陽が昇り光によって照らされた時間の断片は、あるときは事象として、またあるときは知覚的な出来事として、目の前に姿を現す。時間は無数に、そして幾重にも交雑し、堆積物のように降り積もっていく。過去や現在を含み折り重なった時間とその断面は、写真を介することでのみ目にすることができるのではないだろうか。 この数年、本作の撮影と編集をベルリン・パリ・ウィーン・ニューヨーク・東京など様々な場所に滞在しながら連続的におこなってきた。『Two-Eyed Seeing』という概念から編集作業の手がかりを得つつ、事象と現象という二つの異なる側面から見た時間をつなぎ合わせ、物質的な時間や両眼的なひとつの時間として再構築した。 --原田教正