FriedrichWilhelmJosephvonSchelling/藤田正勝/山口和子
「いったいなにゆえにに何かが存在し、なにゆえに無ではないのか」これは75の歳を過ぎたシェリングが最後の講義『啓示の哲学序論』第一講で口にした問いである。1806年にも同じ問いがなされ、そしてまた、周知のごとくライプニッツにも同じ問いを投げかけているが、おそらくこの問いはシェリングが生涯追い続けた問いであろう。『諸世界時代』のいくども繰り返された試行錯誤をも貫くテーマでもあったと考えられる。『諸世界時代』第一・第二草稿は、人間存在の意味を求め、哲学の原点に戻らんとし、苦悩したシェリングの「素朴な息遣い」を最も強く伝えている。(解説より抜粋)凡 例歴史の哲学 諸世界時代 第一巻 過去(第一草稿 1811年) …山口和子 訳 諸世界時代 第一巻 過去(第二草稿 1813年)… 山口和子 訳訳 注解 説… 山口和子人名索引事項索引