永井荷風/しみじみ朗読文庫
本書では、川面、夕日、月、空などの自然描写の美しさ、細やかさが際立つものや、旧き良き時代への懐旧の情緒が滲み出ている随筆を選んでみました。昭和になった頃から、銀座にさかんに出入りする一方で、江東区荒川放水路の新開地や浅草の歓楽街、玉の井の私娼街、そして浅草などを寸暇を惜しんで歩き回った時の随筆が中心で、向島、本所、亀戸、深川、葛飾、浅草、山の手台地、市川と散策は広範囲にわたりました。 後半は、散歩随筆の名作といわれる『日和下駄』を全編収録。江戸の面影を求めて先哲の墓や遊里など散策を重ねた際の作品です。<収録作品>1 荷風随筆の小品?情景描写の美しさ、細やかさ 鐘の声 /虫の聲/花より雨に/雪の日/深川の散歩/深川の唄 /町中の月 /放水路/葛飾土産/水の流れ/ 里の今昔/元八まん/ 向島/寺じまの記/伝通院/霊廟2 散歩随筆の名作?『日和下駄』
永井 荷風 は、日本の小説家。本名は永井 壯吉 。号に金阜山人 、断腸亭 ほか。日本芸術院会員、文化功労者、文化勲章受章者。