あらすじ
ISBN: 9784838733170ASIN: 4838733178
1982年に発売された『おれ、紆球曲球』(日之出出版 累計45万部)が、大幅アップデートされて昭和100年の節目の年に再臨。日本プロ野球界のご意見番、エモやんこと江本孟紀氏が令和のプロ野球界に物申す! 努力と根性の昭和野球の良さと痛快さを再認識すべしと、レジェンド監督&選手たちの逸話を交えて熱弁。「ケア」と称して選手を甘やかす傾向にある令和プロ野球のあり方、考え方に一石を投じます。そのほか、南海ホークス時代からはじまる野村克也監督との公私に渡るエピソードなど、現役時代から続くレジェンドたちとの交友録もふんだんに盛り込んだ、自身「人生の集大成」と意気込む一冊です。
第1章 私はこれで阪神を辞めました
第2章 私にとっての阪神タイガース
第3章 「しごきの文化」はどう変えていくべきか
第4章 変わりゆく野球界の常識の中で、変えるべきこと、変えなくていいこと
第5章 ノムさんと50年間続いた、複雑怪奇な人間関係
第6章 長嶋茂雄さんは永遠のヒーロー
第7章 思い出深い大御所の野球人たち
第8章 江本流・令和のプロ野球を10倍楽しく見る方法
おわりに
静かなる存在感と、役の核心を鋭く穿つ確かな演技力。江本猛則は、派手な脚光を浴びるスターダムの喧騒とは一線を画し、作品の血肉となるべくしてスクリーンに立ち続ける稀有な表現者である。彼の歩んできた軌跡は、一歩一歩が泥臭くも誠実な挑戦の連続であった。端役から始まったキャリアにおいて、彼は単なる脇役として消費されることを拒み、数少ない台詞の裏側に潜む感情の揺らぎや、生身の人間が持つ葛藤を克明に体現してきた。その真摯な姿勢は、次第に目の肥えた監督やプロデューサーたちの信頼を勝ち取り、深みのある人間ドラマから緊迫感あふれるジャンル映画に至るまで、物語に厚みをもたらす重要なピースへと成長を遂げたのである。キャリアの推移を紐解くと、彼の真価は物語の背景に溶け込みながらも、一瞬の眼差しで観る者の記憶に深い爪痕を残す静寂の熱量にあることがわかる。彼が画面に現れるだけで、その場の空気には独特の重力が生まれ、虚構の世界に揺るぎない現実味が付与されるのだ。これまでの出演作で培われた、安定感と意外性を併せ持つ演技の振れ幅は、今後の日本映画界においてさらに不可欠なものとなっていくに違いない。トレンドに流されることのない彼の確固たる佇まいは、職人気質の俳優が持つ美学を体現しており、知る人ぞ知る実力派から、業界を支える重鎮へと至る確かな道のりを歩んでいる。