PaulScheerbart/DetlefThiel
本書は、パウル・シェールバルトが1902年に出版した奇想天外な反戦小説である。地球人より遥かに進歩した月人たちが10000台の望遠鏡を使って何千年も熱心にずっと地球を観察していた。そして、戦争を繰り返し、殺し合うことをやめようとしない地球人の愚かさを嘆く。シェールバルトは強調する。「軍服を着た大量虐殺者たちの存在は、地球愛者にとっても目のとげだ。」 2025年の今はどうであろう? 今なお世界の至る所に独裁者、偽善者、利己主義者たちがいて、対立、戦争、殺戮の悲劇は止むことがない。「心の在り方」を根本的に変える「大革命」が何としても必要である! 一方、戦争とは全く無縁の月人たちにとっても「大革命」が必要だった。それは、低レベルの地球に目を向ける観察から壮大な宇宙に目を向ける観察に意識を大転換すること。この大革命によって月人たちが行き着いた悟り、それは、「宇宙全体の有機的一体性」だった。