あらすじ
これは、戦の唄。 これは、涙の唄。 これは、希望の唄。 直木賞作家・今村翔吾が描く、夫婦の絆。新聞連載時より話題沸騰の歴史エンターテインメント! 源氏に追われ、京から落ちた平家一門。 しかし彼らは、追い込まれる度に、結束し、強く、美しくなっていく。 一の谷、壇ノ浦、そして――。 平知盛、その妻・希子、精兵強弓・教経、戦の天才・源義経、将の将・源頼朝...... 戦う者の思惑が絡まり、ぶつかり、高まり、向かう結末は。 今村版「平家物語」、驚愕、感涙のラストを見よ! 生きるとは何か、今、平家物語に問う――著者
ISBN: 9784758414401ASIN: 4758414408
作品考察・見どころ
今村翔吾は、滅びゆく平家を「無常」の象徴ではなく、明日へ抗う「生の実感」として描き直しました。凄まじい熱量で綴られる筆致は、敗北の歴史を希望の「唄」へと昇華させています。特に知盛と妻・希子の絆は、過酷な戦場で人間の尊厳を繋ぎ止める光となり、読む者の魂を激しく震わせます。 勝者の論理を超えた「敗者の美学」こそが本作の神髄です。壇ノ浦という終焉へ向かいながら、なぜこれほど生が瑞々しく響くのか。驚愕のラストが提示する「生きる意味」は、閉塞感のある現代を生きる私たちに、大きな勇気と救いを与えてくれるはずです。