すべてのJ-POPはパクリである : 現代ポップス論考
あらすじ
ISBN: 9784594079376ASIN: 4594079377
表題の「すべてのJ‐POPはパクリである」というセンセーショナルな言葉が議論を呼んだ本書。ヒット曲によく使われている「カノン進行」という言葉も世に知らしめた。だが、本書で書かれていることの幅は単なる「パクリ批判」などの矮小なものでは決してなく、現代社会におけるものづくりの真髄にまで達する。ヒット曲の秘密を知るための音楽批評を超えた、現代社会批評の書。クリエーターのみならず、作品を楽しむ消費者目線でも楽しめる。

お笑い、音楽、そして俳優。マキタスポーツという稀代の表現者を一つの肩書きで定義することは、もはや不可能なのかもしれません。山梨県に生まれ、芸人として、またミュージシャンとしての確固たる地平を築き上げた彼は、いまや日本映画界に欠かせない「静かなる異端児」として、圧倒的な存在感を放っています。そのキャリアを紐解けば、北野武監督の傑作『アウトレイジ』での鮮烈な演技から、近年の『異邦人 ―いりびと―』や『さんかく窓の外側は夜』に至るまで、その歩みは常に挑戦と変革に満ちています。 彼の最大の武器は、日常に潜む違和感や人間の滑稽な業を、極めて写実的でありながらドラマチックに昇華させる唯一無二の表現力にあります。膨大な作品群への出演を通じ、彼は単なるバイプレイヤーの枠を超え、物語の体温を司る重要な触媒としての地位を確立しました。音楽的素養に裏打ちされた台詞の間合いや、時にコミカルで時に狂気的な振り幅の広さは、映像業界の最前線で活躍するクリエイターたちから絶大な信頼を寄せられています。スクリーンに彼が映し出された瞬間、物語には得も言われぬ説得力と奥行きが生まれます。娯楽と芸術の境界線を軽やかに越境し続けるその姿は、観る者の心に深い余韻を刻み、時代が求める多才な才能の象徴として、これからも高く支持され続けることでしょう。