織守きょうや/坂井希久子/額賀澪/原田ひ香/柚木麻子
今日も一日よくがんばった自分に、ご褒美の一杯を。酒好きな伯母の秘密を探る姪っ子、将来に悩む日本酒蔵の跡取り娘、自宅での果実酒作りにはまるアラフォー女性……など、「お酒と女性」をテーマに今をときめく女性作家達が描いた、5つの短編小説集。
五人の作家が「酒」を媒介に描くのは、現代女性のままならなさと、その先に灯る救いの光です。鋭い観察眼が、酔いの中に潜む本音や麻痺した感性を鮮やかに解き放ちます。各編が放つ異なる風味は、極上の酒を一口含んだときのような高揚感と内省をもたらす、至福の読書体験を約束してくれます。 温かな眼差しから鋭い洞察まで、各氏の筆致が織りなす彩りは実に芳醇です。役割を脱ぎ捨てた瞬間の孤独と連帯が、心地よい余韻として胸に響きます。日常を溶かし、明日への活力を醸成する、大人にこそ許された贅沢な時間を、ぜひ本書と共に味わってください。
坂井 希久子 は、日本の小説家、官能小説家、エッセイスト。和歌山県和歌山市出身。同志社女子大学学芸学部日本語日本文学科卒業。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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