知念実希人が放つ本作は、精神鑑定書という形式で人間の深淵に潜む悪を暴く、戦慄のモキュメンタリーです。冷静な記述の裏に潜む剥き出しの殺意が、読者を狂気の当事者へと引きずり込む禁忌の没入感こそ最大の魅力。スマホ型書籍というギミックを超え、文字が脳内に最悪の光景を直接描き出します。
映像版では凄惨な描写が視覚化されていますが、原作には読者の想像力を逆撫でする行間の凄みがあります。冷徹なテキストによる精神的侵食は、映像とは別種の、じわじわと魂を削る恐怖を約束します。両メディアを併せて味わうことで、現実と虚構の境界が崩壊する究極の戦慄をぜひ体感してください。