サンスクリット語の原典『法華経』流通分に着目し、革新的な流通実践論を構築。流通の手段、対象、主体を通じて、一乗思想を現実化する。流通は、『法華経』の真髄に触れ、広宣流布を促進する鍵となる。
本書は『法華経』流通分における流通手段、対象、主体という三要素を中心に、経典流通の新たな理論を提案し、その実践的意義を探求する。『法華経』流通分の構造を解明することによって、法華思想が現代においてどのように実践され、流通されるべきかを明確にする。
序論
研究の目的/『法華経』について/竺法護訳『正法華経』の研究史/漢訳『法華経』の流通の状況/『法華経』流通分に関する先行研究/研究の方法/論文構成
第I部 本論
第1章 流通の手段
緒言/〈薬王如来譚〉と『法華経』「法師品」/「提婆達多品」の成立論/供養と受持/小結
第2章 流通の対象
緒言/三乗方便/一乗真実/法華経巻/小結
第3章 流通の主体
緒言/願生の法師/〈高原鑿水喩〉と速疾成仏の思想/『法華経』流通による成仏の思想の例証/小結
結論