プラトン/水崎博明
『エウテュプローン』-自らの父親さえその使用人を殺したことを“神意に適わぬ”殺人だとした感受性とは。『テアゲース』-テアゲースという若者の「今」をソークラテースは私の「今」でもあるのかと自らのダイモーンの声に聞かなくてはならない。『カルミデース』-アポッローンの神はその神域に詣でる者たちに“思慮を健やかにしてあれ”と挨拶しているのだと言う。そしてそれは「自己認識」であるのだとも。