東野圭吾
無実の証人を捜せ! 追跡者が来る前に殺人容疑をかけられた大学生の脇坂竜実。彼のアリバイを証明できる唯一の人物は、偶然出会った正体不明の美人スノーボーダーだけ。竜実は、彼女を捜すため日本屈指のスキー場に向かった。それを追うのは「本庁より先に捕らえろ」と命じられた所轄署の刑事・小杉。僅かな手がかりを頼りに救いの女神を見付け出し、無実を証明することはできるのか!
本作の本質は、銀世界の迷宮で繰り広げられる「信頼」と「追跡」のダイナミズムにあります。無実を信じる孤独な闘いと、組織の論理に抗う刑事の葛藤が交錯する様は圧巻。文字から立ち上がる冷涼な空気感と滑走のスピード感が、読者の五感を強烈に刺激します。 映像版のアクションに対し、原作は登場人物の微細な心理に深く踏み込んでいます。追い詰められた者の焦燥や正義への疑念は、テキストならではの密度で胸を打ちます。両メディアを体験することで、白銀に潜む人間の業と一筋の希望が、より鮮烈な感動として結実するはずです。
東野 圭吾 は、日本の小説家。大阪府大阪市生野区生まれ(本籍は東区玉造・現中央区)。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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