あらすじ
新たなる最高傑作、待望の文庫化!
(上)
二〇一七年、東京竹芝で善良な弁護士、白石健介の遺体が発見された。
捜査線上に浮かんだ倉木達郎は、一九八四年に愛知で起きた金融業者殺害事件と繋がりがある人物だった。
そんな中、突然倉木が二つの事件の犯人と自供。事件は解決したと思えたが。
「あなたのお父さんは嘘をついています」。
被害者の娘と加害者の息子は、互いの父の言動に違和感を抱く。
(下)
父の死に疑問を持つ美令と父の自供に納得できない和真。
事件の蚊帳の外の二人は‶父の真実″を調べるため、捜査一課の五代の知恵を借り禁断の逢瀬を重ねる。
過去と現在、東京と愛知、健介と達郎を繋ぐものは何か。
やがて美令と和真は、ふたり愛知へ向かうが、待ち受けていた真実はーー。
光と影、昼と夜。果たして彼等は手を繋いで、同じ空を飛べるのか。
ISBN: 2100013875607
作品考察・見どころ
東野圭吾が到達した新たな頂点である本作は、罪と罰の在り方を問い直す重厚な人間ドラマです。加害者の息子と被害者の娘という、相容れないはずの二人が真実を求めて共鳴する姿は、光と影が混ざり合うような切なさを湛えています。善悪の境界線が揺らぎ、過去が現代を侵食していく構成の妙は、まさに巨匠の真骨頂と言えるでしょう。 物語を貫くのは、隠蔽の献身と追及の矜持が火花を散らす心理戦です。三十年以上の時を跨ぐ緻密な伏線は、論理的な驚きを超えた深い愛と後悔を突きつけます。最後に待ち受ける衝撃の真実は、あなたの倫理観を激しく揺さぶり、魂を震わせる一生ものの読書体験となるはずです。


































































