PersiDiaconis/RonGraham/川辺治之
本書は数理奇術のわかりやすい紹介である。数々の美しいトランプ奇術は,ギルブレスの原理およびその一般化を利用しているが,本書ではそれらの中でも最も見事なトリックを紹介する。読者は本書から,シャフルの数学的性質や,偶奇性の奇術において果たす役割やそれが強力で簡潔な証明を与えることを学べるであろう。また,ギルブレスの原理がマンデルブロー集合と密接な関係があることや,ペンローズタイルの理論や計算機のソートアルゴリズムに適用できることを明らかにする一方で,数理奇術に多大な貢献をした奇術師たちも紹介している。そして本書の最も特筆すべきところは,高等数学のあまり知られていない定理を数多く紹介していることである。 本書は,ひとりでできる見事なトリックから,本格的な数学へと読者を導く一冊である。第1章 数学の香り第2章 グルッと回って第3章 これは何にでも効くのか第4章 万有巡回系列第5章 ギルブレスの原理からマンデルブロー集合へ第6章 一糸乱れぬシャフル第7章 最古の数理娯楽?第8章 易占のマジック第9章 山あれば谷あり第10章 数理奇術師列伝第11章 さらなる高みへ第12章 秘密について