あらすじ
伶がラブホテルから出てくるのを見てしまった弓華は落ち込んでいた。おまけに愛用銃の思わぬ欠点まで発見。カスタマイズしようにも、増田はもういない。悲しむ弓華に白猫は、新たな情報屋の地図を渡す。そこには高校の先輩・四谷塁と大阪からきたヤングガンがいた。一方塵八は、久しぶりの休みに漫画研究会の合宿に参加できることになった。護衛役の一登が白猫をたずねると、珍しく感情をあらわにした椿虚を目撃する。虚がそれほど警戒する男、毒島将成とは何者なのか―。新たな敵は血の雨を降らせる男、謎の転校生・琴刃、そして漫画研究会会長・平等院将一―。
ISBN: 9784198506995ASIN: 419850699X
作品考察・見どころ
深見真の真骨頂は、凄惨なバイオレンスと瑞々しい青春を、超高速の文体で衝突させる点にあります。本作では日常の裏に潜む死の匂いが、少年少女の未熟な感性を鋭く研ぎ澄ませていく過程が圧巻です。銃火器への偏執的なこだわりは単なる記号に留まらず、剥き出しの生を象徴する装置として、物語に圧倒的なリアリティと緊迫感を与えています。 喪失と孤独に震えながらも引き金に指をかける彼らの姿は、残酷なまでに美しい。物理的な武器の欠陥が精神的な揺らぎと共鳴し、新たな強敵の出現がその葛藤をさらに加速させます。血飛沫の中でしか逆説的に証明できない命の輝きを描き切る筆致は、読者の魂を激しく揺さぶるはずです。



















