映画を作りながら考えたこと
あらすじ
ISBN: 9784168122033ASIN: 4168122034
初の監督作品『太陽の王子ホルスの大冒険』(1968年公開)から『アルプスの少女ハイジ』、『母をたずねて三千里』、『赤毛のアン』などを経由し、『じゃりン子チエ』や『セロ弾きのゴーシュ』まで、高畑監督の制作過程での論考を収めた貴重な一冊。宮崎駿監督・鈴木敏夫プロデューサーと、スタジオジブリ30年目、初めての鼎談も実現!
本作は、アニメーションを単なる娯楽から思索の対象へと昇華させた巨人、高畑勲による闘争の記録です。緻密な論理と圧倒的な教養に裏打ちされた言葉は、虚構の世界に真実の生活を宿すための執念に満ちています。名作の裏側に秘められた演出の意図を紐解くとき、私たちは彼が描こうとしたのが単なる物語ではなく、人間の普遍的な営みそのものであったことに驚嘆させられるでしょう。 映像化された数々の名作と本書を照らし合わせることで、鑑賞体験は劇的に深化します。画面の隅々にまで張り巡らされたリアリズムの根拠が言語化されることで、映像はより多層的な意味を持ち始めるのです。テキストによる冷徹な分析と、情熱的な映像表現が火花を散らしながら響き合う、創作の原点をまざまざと見せつけられる至高の一冊です。
