大佛次郎
戦後満洲から引き揚げてきた宗方家。姉・節子は失業中の夫に代わって生活のため酒場を開き、妹・満里子が手伝う。夫は節子に冷たくあたるが、節子の昔の恋人が現れ――。美しき姉妹を中心に、敗戦後の日本で時流に乗って生きる人と目標を失った人、それぞれの生き方と葛藤が描かれる。小津安二郎監督の映画原作でも知られる長篇に、最晩年に病床で加筆した「序の章」を加えた決定版。巻末に随筆「映画「宗方姉妹」を見て」を増補。〈解説〉與那覇潤
大佛 次郞 は、日本の小説家・作家。大仏次郎(新字体)とも書く。本名は、野尻 清彦。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。