あらすじ
『子連れ狼』などで知られる原作者・小池一夫が、『同棲時代』の上村一夫と組んで贈る、明治時代を舞台に繰り広げられる〝母子の復讐〟を描いた異色時代劇。作詞家・阿久悠をして「天才」と言わしめた上村一夫が描いた渾身作が甦る! 家族を惨殺された1人の女が、その犯人への復讐を果たすべく、女囚牢獄の中で命を賭けて産み落とした一人の女の子・雪。彼女は、幼い頃から母の女囚仲間に刺客として育てられる。すべては母の復讐を果たすために――。本作は、梶芽衣子主演で映画化され大ヒットを記録。その影響は海を越え、ハリウッド監督・クエンティン・タランティーノにオマージュされ、『キル・ビル』が撮られたことでも知られ、同作の原作として認められた作品。時代を経ても色褪せない怨讐の情念と、匂い立つ女の色香を改めて堪能できる一冊! さらに映画版『修羅雪姫』及びハリウッド映画『キル・ビル』の名シーンを大特集!
ISBN: 9784073401094ASIN: 4073401092
作品考察・見どころ
小池一夫の劇画が持つ力強い言葉と、上村一夫の耽美な筆致が織りなす本作は、単なる復讐劇を超えた情念の芸術品です。母の怨念を継ぎ、殺すためだけに産み落とされた雪。彼女の凛とした佇まいに宿る、血の匂いと痛切なまでの孤独は、明治という動乱期ならではの退廃的な美しさを湛えています。 実写映画での梶芽衣子の冷徹な美、そして『キル・ビル』へ継承された様式美の源流がここにあります。映像がその様式を洗練させた一方、原作は雪の業の深さをテキストならではの密度で抉り出します。メディアを超えて響き合うこの凄絶な美学は、時代を経ても色褪せることのない普遍的な熱量を放ち続けています。


















































