あらすじ
さぁ、出かけよう! 「物語」という旅へ。
国境、日常、現実を飛び越え、行き先は無限大!
宮内悠介、藤井太洋、小川哲、深緑野分、森晶麿、石川宗生ーー。
最旬の作家たちが想像の翼を広げて誘う、魅惑のノベル・ジャーニー!
宮内悠介 「国境の子」
対馬から韓国まではわずか一時間。でも「ぼく」にはそれが遠かった。
藤井太洋 「月の高さ」
旅公演スタッフとして遠征中、あの日見た月が胸に去来する。
小川 哲 「ちょっとした奇跡」
自転が止まった地球。カティサーク号は、昼を追いかけ移動を続ける。
深緑野分 「水星号は移動する」
移動式の宿・水星。今日はどんなお客様と出会うのだろう?
森 晶麿 「グレーテルの帰還」
あの夏、最後の家族旅行での惨劇が、私の運命を大きく変えたーー。
石川宗生 「シャカシャカ」
地表が突然シャッフルをはじめた!? 姉弟の生き残りをかけた旅が始まる。
ISBN: 9784065408582ASIN: 406540858X
作品考察・見どころ
本書は単なる紀行文学を超え、移動という行為を通じて人間の在り方を根源から問い直す意欲作です。宮内悠介の描く境界の不条理から石川宗生のシュールな終末観まで、実力派たちが紡ぐ物語は変幻自在。現実の地図を塗り替えるような鮮烈なイマジネーションが、読者の既成概念を心地よく揺さぶります。 ここにあるのは物理的な距離を超越した精神の彷徨です。小川哲の壮大なSF的ヴィジョンや深緑野分の情緒豊かな筆致は、文字でしか到達できない純粋な思考の旅へと誘います。頁を捲るたび、世界の見え方が一変するはず。物語という翼で未知の地平を目指す、至高の読書体験をぜひ堪能してください。