あらすじ
第10回静岡書店大賞受賞の横関大が誘う最高の感動。
世界中の強豪選手が集結した「第1回東京レガシー卓球」。
会場では、急遽出場となった毛利翼(マオリーイー)という中国の補欠選手が注目を集めていた。
初戦でいきなり世界ランク3位の選手を一蹴した男のユニフォームには、中国選手のはずなのになぜか日の丸が縫い付けられていたのだ。
不思議な選手の登場に動揺するテレビ局の中継スタッフが調べると、6年前、毛利翼(もうりつばさ)という大学生が、殺人の罪で逮捕されていたことが明らかになる。カメラに映る男とその大学生は同一人物なのだろうか?
過去と現在をつなぐ、絆のラリーが始まった。
ISBN: 9784065314586ASIN: 4065314585
映画・ドラマ版との違い・考察
横関大が描く本作の真髄は、過去の贖罪と現在を懸けた勝負が白球の往復に重なる圧倒的な熱量にあります。メロスの如き信義が卓球という極限の競技と融合し、読者の魂を揺さぶります。一球に込められた再生への祈りは、緻密なミステリーを超えた人間賛歌として、文字から溢れんばかりの感動を呼び起こします。 映像化作品では高速ラリーの迫力が主人公の葛藤を肉体的に表現し、心理描写に長けた原作との相乗効果が見事です。文字が刻む静かな独白と、映像の動的な躍動感。両メディアを味わうことで、背中の日の丸に秘められた真実の重みが、より鮮烈に胸に突き刺さるはずです。






