あらすじ
妹への叶わぬ恋心を抱いたまま、俺はどうやら死んでしまったらしい。
「お兄の仇、私、絶対とるから!」
妹は刑事になり、死んだ俺は内通者の疑いをかけられ、そして「幽霊のセブンルール」に戸惑っていた。
渋谷署の刑事・長島日樹は、同じく警察官の妹・聖奈と二人暮らし。
実は血の繋がらない妹に切ない感情を抱く日樹だったが、その思いを断ち切るべく捜査に明け暮れていた。
ある日、帰宅中の夜道で何者かに襲われた直後、ある人物と出会う。
「あのね、幽霊にもルールがあるの。だいたい7つくらい。『幽霊のセブンルール』ね」
その1、無念が晴れたら成仏する
その2、昼間はけっこう疲れる
その3、幽霊に生理現象はない
その4、好きな場所に移動できる
その5、寺と鏡には近づくな(焼肉店も追加予定)。
その6、人間界にも影響を与えることができる(ティッシュペーパーを揺らす程度)。
その7、…………
『ルパンの娘』の映画化も決定!大注目!愉快痛快横関大の最新作。
ISBN: 9784065240618ASIN: 4065240611
作品考察・見どころ
横関大が放つ本作は、ユーモアと切なさが交錯する一級のエンターテインメントです。死してなお裏切り者の汚名を着せられた兄が、血の繋がらない妹への想いを胸に奔走する姿は、滑稽でありながら胸を打つ崇高な愛を提示しています。幽霊のルールという軽妙な設定が、死という重いテーマを輝かせ、生者の無念と死者の情熱を鮮やかに結びつけています。 映像版の視覚的なギミックに対し、原作はテキストならではの繊細な心理描写を深掘りしています。映像の躍動感ある捜査劇と、紙面から立ち上る孤独な魂の独白。両メディアを味わうことで、不器用な兄妹が辿り着く真実の重みは、より一層私たちの心に鋭く突き刺さるはずです。





