横関大の原作小説を、深田恭子と瀬戸康史の顔合わせで映像化したフジテレビ系ラヴ・コメディ。先祖代々盗みのプロという“Lの一族”の娘が、代々続く警官一家の息子を愛してしまったために巻き起こる騒動を描く。
本作は、泥棒一家と警察一家の対立を、徹底したケレン味と様式美で描き切った唯一無二のエンターテインメントです。深田恭子の可憐さと泥棒スーツのギャップ、唐突なミュージカル演出など、リアリティを排した過剰な美学が、観る者を非日常の快楽へと誘います。強烈な個性がぶつかり合う様は、まさに映像の祝祭です。 根底にあるのは、宿命に抗い愛を貫こうとする切実なロマンティズムです。滑稽なほど熱い家族愛や、正義の境界を揺さぶる物語は、笑いの奥に深い情熱を秘めています。フィクションの飛躍を恐れず、壮大な「嘘」を真摯に演じ切るキャスト陣の熱量が、観る者の心を掴んで離さない最大の魅力と言えるでしょう。
脚本: 徳永友一 / 横関大
音楽: サカナクション