あらすじ
「週刊文春ミステリーベスト10」&「MRC大賞2022」堂々ダブル受賞!
9人のうち、死んでもいいのは、--死ぬべきなのは誰か?
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。--犯人以外の全員が、そう思った。
タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
その他ミステリーランキングにも続々ランクイン!
本格ミステリ・ベスト10 2023 国内ランキング(原書房) 第2位
このミステリーがすごい! 2023年版 国内編(宝島社) 第4位
ミステリが読みたい! 2023年版 国内篇(早川書房) 第6位
ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 小説部門(KADOKAWA) 第7位
ISBN: 9784065292686ASIN: 4065292689
作品考察・見どころ
夕木春央が放つ本作は、極限状態における人間の業を冷徹な論理で解剖した、倫理の境界線を問う傑作です。殺人犯を犠牲にすれば全員が助かるという究極の合理性が、閉塞した地下建築の中で人々のエゴと生存本能を剥き出しにしていきます。 物語の核は、読者の価値観を根底から揺さぶるあまりに鮮やかな衝撃です。パズルを解くような醍醐味の先に待つ真実に、あなたは静かな絶望と抗いがたいカタルシスを同時に感じるはずです。本格ミステリの新境地を拓いた本作の重みを、ぜひその身で体験してください。