本格ミステリ作家クラブ/道尾秀介/大山誠一郎/芦沢央/方丈貴恵/浅倉秋成
一編15分、世界がぐるりと裏返る。本格ミステリ作家クラブが選んだ2022年の本格ミステリ短編の最高峰!☆☆☆目次序 本格ミステリ作家クラブ会長 東川篤哉道尾秀介「眠らない刑事と犬」大山誠一郎「カラマーゾフの毒」芦沢央「アイランドキッチン」方丈貴恵「影を喰うもの」浅倉秋成「糸の人を探して」森川智喜「フーダニット・リセプション」解説 廣澤吉泰☆☆☆
日本本格ミステリの最前線がここにある。道尾秀介や芦沢央ら名手たちが紡ぐのは、単なるパズルの解法ではない。人間の心の深淵や社会の歪みを、緻密なロジックというメスで鮮やかに切り出した芸術だ。数頁の中に読者の認識を根底から覆す衝撃が凝縮されており、短編ならではの切れ味と文学的な叙情が、至高のバランスで同居している。 各作家の個性が火花を散らす競演は、まさに知性の格闘技だ。特殊設定から現代的な感性まで、多様な形式を借りて描かれるのは、真実を求める人間の根源的な業である。一編十五分、言葉の刃によって世界が鮮やかに反転する快感に、ぜひ全身で浸ってほしい。