矢立肇/公野櫻子/まつだこうた/大野敏哉/秋津たいら
まつだこうた氏が描く「幻日のヨハネ」コミックス最終巻! 海と山に囲まれた港町"ヌマヅ"。占い師を営むヨハネの日常は、のんびりほのぼの時々黒魔術……と思っていたのもつかの間。動物たちを凶暴化する力を持った赤い石の脅威がヨハネと仲間たちに迫っていた。赤い石に囚われたマリは魔王の力を使ってヌマヅの町を恐怖に陥れる。ヨハネは、ヌマヅの町を友達を救い出せるのかーー!本編の後日譚エピソードを単行本用に新規描き下ろしで収録!
まつだこうた氏の柔らかな筆致と大野敏哉氏の脚本が結晶した本作は、自己探求という普遍的テーマを鮮烈に描いています。鏡合わせの世界で揺れるヨハネの心の機微が、繊細な表現を通じて読者の胸に迫ります。自分は何者かという問いに、幻想的な光景を借りて答えを導き出す構成は、極めて文学的な深みに満ちています。 完結巻では、孤独と絆の物語が最高潮に達します。現実と非現実の境界で放たれる少女たちの輝きは、魂を揺さぶるような崇高さを纏っています。各々が抱える葛藤が、力強い言葉で昇華されていく様は圧巻です。ページから溢れ出す情熱と、美しくも切ない幕引きを、ぜひ全身で受け止めてください。
大野 敏哉 は、日本の脚本家、小説家、演出家。愛知県名古屋市出身、演劇ユニット『ニュアンサー』主宰。