あらすじ
人生において男は不要だと考えるオタ女子集団「尼~ず」の面々が集まる、男子は立ち入り禁止のアパート天水館。そこに暮らすクラゲオタクの月海は、熱帯魚ショップでひと悶着あったところをファッショナブルな女性に助けてもらう。次の日の朝、ひょんなことから彼女が女装をしていた蔵之介という男性だとわかって驚がくする。それを機に、蔵之介は男性であることを秘密にし天水館に出入りする。月海たちと蔵之介が交流を深める中、天水館の取り壊しが決まってしまう。
作品考察・見どころ
この作品の本質は、コンプレックスを抱える女性たちが独自の美学で世界と対峙する「自己肯定」の物語です。主演ののんが放つ純粋な輝きと、女装男子を演じた菅田将暉の圧倒的な美しさが化学反応を起こし、既存の価値観を塗り替える様は見事です。色彩豊かな衣装や幻想的な演出は、実写ならではの祝祭感に満ち、観る者の心を震わせます。
東村アキコの原作が持つ疾走感を、映像特有の「動く色彩」として昇華させている点も白眉です。漫画の平面では表現しきれないドレスの質感や、尼〜ずたちの強烈な個性を実写のディテールが補強し、クリエイティブな熱量が画面から溢れ出しています。好きなものを貫く勇気が、これほど美しく輝く瞬間を他に知りません。