アン・カークランドは、まじめなしっかり者。大学教授の父と時々帰ってくる芸術家の兄、妹と、バックス・カウンティの古い大きな家に住んでいる。兄は新進気鋭の抽象画家で、妹は有名なチェリスト。華やかな二人に挟まれたアンはまったく目立たず、父親からかえりみられることもなかった。12歳で母を失って以来、いつも気まぐれでわがままな家族のめんどうをみてきた。そんな彼女の唯一の慰め、心のよりどころは、我が家だ。だが、200年以上も前に建てられたその家は、傷みが激しく、今まさに崩壊しようとしている。アンが編集の仕事をして得る収入も全部修理費に消えてしまう。ある日、久しぶりに兄妹が週末を過ごしに戻ってくることになった。それぞれ、特別のパートナーを連れて...。